ぶなの木文庫

2014年09月

大阪堺に行ったついでに、一日だけ京都に寄りました。うちのことがちょと心配だけど、このくらい、いいよね!と自分に言い聞かせ、駅から離れたところで、下賀茂神社の近くにお宿をとりました。19日までの企画で一泊朝食付きで5400円、でもじゃらんのポイントが1000円分たまっていたので、4400円でした。ぼろっちいところかと思ったら、高野川のほとりに立つ上品なホテルで、お部屋も狭いながらも、清潔で、感じいいし、大浴場が広くて気持ちよかった。

朝食もバイキング形式で、パンの種類がたくさんあったのがよかったし、京都のおばんざい的なおかずがたくさんあって、ちょっとずつ盛って、たくさんの種類を食べました。広いガラス張りの枯山水のようなお庭を眺めながら食べる朝食は、とってもリッチな気分でした。

次の日は、20時45分発の新幹線を予約してあったので、一日できるだけ楽しもうと思って、ホテルで自転車を借りて、まわりました。川沿いの道を風を切って走りました。子どもがいないときは、オフロード用のバイクTDRに乗っていたので、その快感を思い出しました。

下賀茂神社は「糺の森」を見たくていきました。人があまりいなくて、木が生い茂っている薄暗い森の中に小川が流れ、そのほとりにぽつんぽつんと赤い彼岸花が咲いているのがなんとも美しく、しばしぼーっと佇んでしまいました。

この森の広さは3万6千坪だそうです。広すぎて全部は回りきれませんでした。糺って何て読むのかわからなかったのですが、「ただす」と読むそうです。

この森は紀元前3世紀ごろの原生林と同じ植生が今に伝えられていてユネスコの世界文化遺産にも登録されているそうです。

京都の都市の中心部分にこんな広大森があるなんて、京都っていいな、と思いました。東京も皇居を解放してくれたらいいのに、きっと中の森はこんなかなと。そういえば、仁徳天皇陵も昔は自由に入れて、水路でエビなんか捕まえたとガイドさんが言ってました。世界遺産登録してからは、宮内庁が厳重に管理していて中には入れないそうです。なんかもったいないな。

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9月19日、大阪堺市に住む友人に誘われて、「おはなしかご30周年記念お話会」で語ってきました。私は「アナンシの帽子ふりおどり」(おはなしのろうそく18)と「味噌買橋」(日本昔話百選)の二つを語りました。

「アナンシ~」はなかなか語る機会がなく、戻すのに時間がかかり、おまけに、(お笑いの国、大阪だから笑い話って単純にきめたけど、お笑いの本場で笑い話やるなんて暴挙なんじゃないか)、と思いだしてきて、だんだん憂鬱になり、暗いアナンシになってきちゃって、始まる10分前まで、練習しても、新たに抜ける言葉が出てきて、語る途中でにっちもさっちもいかなくなる図が浮かんできて、緊張で吐きそうでした。

でも、大阪のおばちゃんはリアクションがすごく良くて、最初から、笑いが起きて、その笑いに助けられ、言葉を引き出してもらった感じで、途中から、上ずるような緊張は無くなり、スックと立ってられる、程よい緊張に変わり、自分も楽しんで語れました。

終了後、「この話、私読んでたけど、こんな面白い話だったんですね。こんなふうに語るんだって、すごくおもしろかったです。」と言ってくださる方がいて、嬉しかったです。ご招待してくださったFさんの顔も少しはたったかなとほっとしました。

おまけに、前日に堺市観光に連れて行ってくださり、仁徳天皇陵見たり、千利休ゆかりの南宗寺に行ったりしました。南宗寺の枯山水庭園の小石の模様が市松模様みたいでこんな模様は初めてみました。ふつうは水の流れのような模様なのに、いつも同じじゃ作る人も飽きちゃうからかな。

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読み聞かせに行っている小学校に今年から、学校司書が入りました。図書室が整理され、掲示物なども充実し、いつもきれいで気持ちがいい。この司書さんが学校図書館だよりを出してくださっていますが、夏休みに入る直前にいただいた便りをみて、ショックを受けました。貸出数の1位から6位までを、「OOさんの~~」というような、お料理を題材にした、漫画チックなイラスト満載の本が占めていたのです。。15年も入ってがんばって、お話会してきたのに~とがっかり。

、ノートルダム清心女子大学名誉教授の脇明子さんが、「こどもの図書館」第50巻7号の中で、教えている大学生に子ども時代の読書について尋ねると、自分は読書家だと信じている学生でも、鮮明に思い出せる一冊を挙げることができないことがままあることを経験され、彼らが、ただたくさん読むことだけを奨励され、手軽に読めるシリーズものばかり読んで、本への愛着や読書力を育てるしっかりした本に出会ってこなかったからではないか、と推察しています。そして、数なんか少なくていい。子どもたちの一人一人に、一生の友になれそうな本を紹介し、それを読み返すたびに、この世界と人間への愛をとりもどせるように手助けをするのが、私たちの仕事ではないだろうか。としめくくられています。

これを読んで、東京子ども図書館理事の荒井督子さんは「こどもとしょかん102号」の中で、『残念ながら、脇さんが指摘している、読んでも心にのこらないような本は、実際たくさん出版されています。商業主義が、出版企業を動かす強力な原理になっているからです。図書館は、現時点では、市場(購買力)として、出版界を左右するほどの大きな力はないかもしれませんが、ただ出版界の動きに流されるだけでいいはずありません。児童図書館員は、子どもが真に求めているものをきちんとおさえ、それを出版界に反映させる発言をしていかなければなりません』とおっしゃっています。

このことは、児童図書館員のみならず、子どもに本を届ける活動をしている大人全部に言えることではないでしょうか。

せっかく読み聞かせをしても、読んであげた本がすぐ手に取れる環境を作らなければ、子どもの読書意欲は促進されません。そのことをおろそかにしていたなと反省。

先日も、「ホットケーキ」を語ってあげたら、子どもたちは大喜び。私は「学校の図書室にあるから読んでね」と言ったのに、図書室にはありませんでした。司書の方に「何人も『ホットケーキない?』ときて、困りました」と言われてしまいました。確かにお話のろうそく愛蔵版を何年か前に買っていただいたのですが、他のはあるのに、ホットケーキだけなかったのです。今までも、ピーターラビットや、センダックのちいさなえほんばこの4さつなど、小さな絵本は無くなりがちでした。今度は司書さんがいてくださるから大丈夫だと思いますが、また買ってもらえるかは微妙。

年々図書費は減らされていく中で、調べ学習に使う図書以外の絵本や物語の本を買う余裕がなかなか、学校にありません。それでも少しずつでも言い続けることが大切なのだと思います。

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ネットでかわいいテディベアクッキーみつけたので、まねっこして作ってみました。

生地はなかしましほさんレシピのスマイルクッキーの生地だから、ちょっと細工しにくかったけど、なんとかアーモンドをだかせることができました。

本物はもっと型が小さくて、かわいいんだけどhttp://www.boredpanda.com/cute-hugging-bear-cookies-maa-tamagosan/、私の持ってる型は大きいの。

なんとかして同じ型がほしいよ。

今日、ちょっとした集まりがあって、持っていったら、大好評。みんな喜んでくれた。今度はクルミやカシューナッツも持たせようかな。

1408342939607.jpg 8月のある日、知り合いの娘さんのお見舞いに行った。

高校3年生の彼女に、婦人科系の病気がわかったのは、夏休みに入る直前、幸い手術で取り除けば大丈夫とのこと。でも、いったんは、将来子どもが生めるかどうかという話も出ていた。

命にかかわる病気ではないが、これから、愛する人ができ、結婚も、という若い女の子にとってどんなに、不安だったか。心配だからといって、わあわあ、お見舞いに行ってやかましく激励されるのは嫌だろうと思って、退院後2週間くらいして、お見舞いに行った。

本が大好きな子だから、本のお見舞いを持って。何を持っていこうか、悩んだが、

「風の妖精たち」メアリ・ドモーガン/作、「九つの銅貨」ウォルターデ・ラ・メア/作、「家なき鳥」グロリア・ウィーラン/作の3冊。楽しんでくれるといいな。

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