ぶなの木文庫

2013年06月

またまた、川越のイングリッシュブルーベルでの平塚ミヨさんのお話会、最初の会から行ってるから、もう何年になるかなあ。今回も本当に楽しかった!

今回申し込むにあたって、なんとなく引け目はあった。まだ平塚さんのお話聞いてない人に聞かせてあげたほうがいいんじゃないかって・・・でも、エゴが勝った。

そして、なんと、私が聞きたかった、「お話を運んだ馬」をやってくださったのだ!

そのプログラムは以下

          おはなし!おはなし!

*のはらうた・・・詩  くどうなおこ 「のはらうた1-V]童話屋

*天の神さま金んつなください・・・日本の昔話 「同名の絵本」 福音館書店

*お話の名手ナフタリと愛馬スウスの物語・・・シンガー作 「お話を運んだ馬」岩波書店

*なぞなぞのすきな女の子・・・松岡享子作 「同名本」 学研マーケティング

*かんたさまのいびき・・・松岡享子作 「くしゃみくしゃみ天のめぐみ」 福音館書店

*お話のだいすきな王さま・・・エチオピアの昔話 「山の上の火」 岩波書店

まず、最初は「のはらうた」

私はそんなに、好きではないんだけれども、これは別物。平塚ナイズされてて、

もう平塚ワールド。のはらむらにいって、癒された~いと思ってしまいました。

「天の~」は私は題は知っていたけれどもちゃんと聞くのは初めて。方言がやらかくて、あったかくていいなあ。これは「うりこひめこ」「天とうさん金の鎖」「おおかみと七ひきの子ヤギ」と同じ系統のはなし。でも、最後がいいから、この話にしている、とおっしゃった。本当に最後がほっとする、安心する、あったかくなる、そんな最後。

日本昔話百選の「天とうさん金の鎖」は、子どもが食べられちゃうところがすごくこわい、安易に怖いところをなくしたり、変えたりするのは興ざめだけど、平塚さんの語ってくれた今回の話は、ちゃんとスリルとサスペンスがあって、で、なおかつ安心な最後で、満足感がいいな。これは語りたいリストに入れたいな。この絵本は今絶版らしいけど。

次は「お話の名手ナフタリ~」最初の、小鬼の話がカットされていたのが意外、でも、題名からすれば、やはりこの物語は愛馬スウスとナフタリの心の交流の物語なのだから、後半のスウスとの物語を中心にすえて、物語を短くしたのだろう。

でも、私は前半の、小鬼の話や本屋のいう言葉などが好きだ。外せないと思う。でも、後半はもっとはずせない、ああ、短くするなんて難しいよ。でも全部やったら45分はたっぷりかかる話、出すところがない。でも、このお話は高学年の子や、中高生に是非読んでもらいたい話。その意味では、ダイジェストでも、このお話を紹介する意味はある。そのままにしていたら、絶対手に取ってもらえない話だもの。

それにしても、最後、スウスが亡くなるところではいつも、涙が出ちゃう。ナフタリと平塚さんが重なる。

少し休憩して

後半は「なぞなぞ~」この本がこんなにおもしろいなんて、(松岡先生、すみません)びっくり。なぞなぞって、やはり、読むだけじゃだめね。やりとりが楽しいんだと思う。そしておおかみさんはどうなったの?ってところは言わないで「どうなったか知りたい人はこの本読んでね」となる、「うん、読む読む、絶対読む」と、こうなるよね。上手だなあ。子どもたちを本に向かわせるテクニック、がすごい、経験に裏打ちされた、やりかた。すごく参考になった。

次は「かんたさま~」ただただ、のびやかに、おかしくて楽しい話。心が解放される感じ。

最後が「お話のだいすきな~」これは、おにろくのメンバーが語ったのを聞いて是非やりたいと思ったのだけれど、すごく間が難しくて、ちょっと途中であきらめて、ほおってあった話。でも、私が難しいと思ったところも、なんなく語ってらして、あれ、どこが難しいと思ったのかな、ってわからなくなったくらい、平塚さんの話になってた。

ああ、本当に楽しくて、心が解放され、また頑張るぞとエネルギーをもらった。

お話のあとは、楽しいティータイム、いつものようにデザートもさりげないけど「ムムッ、ウーン」とくるおいしさ。お茶もおいし。今回はラッキーなことに平塚さんと一緒の1階。先日のおにろくのときにメモしそこなったことを聞けたし、楽しいお話でした。また会えるのはいつかな。

 

もう、梅雨明けかなと思うような、暑い日だったけれど、ルピナス文庫は今日も、ルピナスさんのさわやかな笑顔みたいに、すずしくて、心楽しい空間。いつも細やかな心配りに、感謝。

さて、今日のプログラムは

1、ちいさなヒッポ・・・マーシャ・ブラウン/さく、うちだりさこ/やく 偕成社

2、ふたりの朝ごはん・・・愛蔵版おはなしのろうそく8 東京子ども図書館

3、ティッチ・・・パット・ハッチンス/さく・え いしいももこ/やく 福音館書店

4、おおかみと七ひきの子やぎ・・・子どもに語るグリムの昔話 こぐま社

                      おはなしのろうそく18 東京子ども図書館

最初、ろうそくパッ!をやって、はじめたのにろうそく点けたきり、最後に消す手遊びやるのを忘れてしまった。おおかみ~の前に、「ぽっつんぽつぽつ」をやったが、お隣の子の手にもふらせてみようと、やったら、ペアになれない子もでてしまった。学校みたいに机に座っている場合はペアになりやすいが、ああいう場合、そのやり方は向かないなと思った。

ふたりの朝ごはんが楽しくて、子どもがすぐにリズムをとって、頭を揺らしているのがわかった。もう1回やってもらえばよかったなあ。2回目ならきっと「ねこのミケやはその横で、おかかごはんをたべました」って言ってくれたのになあ。でも、あとで、聞いたら、お話会が終わってからも、文庫では、子どもたちがふたりの朝ごはんを声に出して遊んでいたそうだ。

やはり、リズムのある言葉は心地よいのだ。Hさんの弾むような楽しいリズムが良かった。

ティッチは知っている子が大半、でも、ティッチがいつも兄さん、姉さんよりも、小さいものしか持ってなくて、その度に、「あ~あ、かわいそ」という言葉が飛び交い、みんな自分に引き寄せて見ているんだなと感じた。小さな子には共感できるテキスト。さいご、小さな種が、兄さんよりも大きくなって、ティッチと聞いていた子どもたちは、溜飲を下げる。

ちいさなヒッポは、かばの大きなピンクの口が圧巻だ。でも一番子どもたちが共感したのは、お母さんカバが、カバの言葉を教えるところ、

「グァオ、こんにちは」と、おかあさんが言うとヒッポは「グァオ、おんにちは」

「グァオ、あぶない!」と、おかあさんが言えば、ヒッポは「グァオ、あぶらい!」

というように、ヒッポはまだまだ、舌足らずででうまくカバの言葉がちゃんと言えない、けど、練習に一生懸命だ。子どもたちは、おかしなところで笑いながらも、ヒッポを応援しているのがわかる。

マーシャ・ブラウンの版画の絵も素敵で本当に美しく、カバの生態をしっかり描いてそのうえでの、カバならではのサスペンス。大好きな絵本のひとつ。

私が読むはずだったが、ヒッポ大好きなNさんが来ていたので、急遽読んでもらうことに。やはり、好きだと、伝わり方が違うね。

最後は「おおかみと~」、はじめてこんなに長いお話を聞くので、どうかなと思ったし、最後のほうだから、子どもたちの集中力が切れてしまいそうで心配だったけれど、本当によく聞いてくれた。子どもたちには本当に怖いお話なのだなと思う。「お母さんがどんなに泣いたか、みなさんにもわかるでしょう?」というところでは、うんうんと頭をゆらす姿がかわいくて、笑いそうになってしまった。

今日は、途中から来た子もいれて、子ども11人、おとな8人くらいかな。

さあて、次回は何を語ろうかな。

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「西瓜、風鈴、かき氷、

       花火、お祭り、海水浴、

             暑い夏は大好きだなあ

        君はどうですか?」

何十年も前の、友達からの暑中お見舞い。なんだかこの文が好きで、取っておいたのだと思う。

うちのマンションの大規模修繕工事で、開口部取り替え工事が始まるので、荷物の整理におおわらわ。

で、荷物の整理、この際、たくさん捨てて、身軽になろう!空間こそ宝!って、始めたんだけど、例によって、読んじゃうから、終わらない終わらない。

でも、上のハガキはやっぱり捨てない。

暑い夏は大嫌いだけど、暑い夏が素敵に思える、ハガキです。この人は、高校の国語の先生になりました。もう、ずっと会ってないけど、元気かなあ。

この前の日曜日、雨模様だけど、文化村でやってる「アントニオ・ロペス」が最終日だから、見たい!という旦那さんの希望で、おでかけ。

雨降るかもしれないから、久々の電車で。

東急線がどっかとつながって、変わった、というのは知ってたけど。着いた渋谷がの駅が、ぜんぜん、見たこともない場所に思えて戸惑う。

地下5階からはいあがり、案内板たよりに、歩いて歩いて、やっと文化村についた。

文化村は「ヴィルヘルム・ハンマースホイ」を見に来て以来だから、4年か5年ぶり。

「アントニオ・ロペス」は身近な生活の一コマや、家族や町の風景など、描く対象が、ハンマースホイに似ているなと思った。

ハンマースホイも、それまで聞いたこともない画家だったけれど、理由はうまく言えないのだけれど、とても惹かれた。なんだか、懐かしいような、落ち着く気持ちになった。

「アントニオ・ロペス」は作品がすくなく、(だって、同じ絵に20年もかけたりするんだもの)完成してない、途中であきらめたみたいな絵もあった。やはりいちばん好きなのは自分の娘を描いた「マリアの肖像」という鉛筆画。

来ているコートの質感、鉛筆だけで描いたとは到底おもえない、すごい、どうやって描いたのかな。そいて惹かれるのはこの娘の表情、しっかりした意志を持っているようで、悲しそうで。

しかし、前日、夜遅くまで、いろいろ片づけしていたので、鑑賞している最中、眠くて眠くて、何度立ったまま、宇宙をさまよったか!

やっとの思いで外に出たら、眠気はすっかりなくなっていた。

それから、道玄坂のわき道を通って渋谷の駅まで歩いたが、なんなんだ!このごちゃごちゃした猥雑な町は!あまりの汚さに、目がちかちかした。北の国からの純じゃないけど、「この町は僕の体質には合わないと思われ・・・」って感じだった。

Pa0_0003夕方、お買いものの途中、近所の山椒の木が大きく茂っていたので、いるな、と思って、探していたら、いました。孵化したてのアゲハの幼虫が(下の葉の上、黒い糞のようなもの)若葉の上に、その対の葉には卵が、まだ黄色いからこれから孵化する卵だ。

持って帰りたかったけど、これから、買い物だったから、安全に運ぶのは無理なので、あきらめた。ちゃんと、孵化したての幼虫が食べやすいように、柔らかい若葉の上に卵を産み付けてた。ちゃんとわかるんだなあ。

子どもらが小さかった時は、ひと夏で、15匹くらいのアゲハを孵した。

いろんな、ドラマがあったなあ

幼虫がたくさんになると、虫かごでは無理だから、衣装ケースにいれて飼った。

ビンに餌にするみかんの葉を、生けておいたのだが、みかんの枝が大きくてビンが倒れてしまうので、ガムテープで隅に固定したんだけど、重みでだんだんはがれてきて、ある時、おばかな幼虫がガムテープのべとべとしたところにくっついてしまって、もがいていた。

こりゃ大変とはがそうとすると、べったり、くっついてしまってなかなかはがれない。無理にはがそうとすると、痛そうにいやいやをするのだ、仕方がないから、スポイトで少しずつ接着面に水をたらし、めん棒で少しづつ、少しづつはがしていった。子どもたちは泣きながら、「がんばれ!がんばれ!」と励まし、私はあせびっしょりで、やっとの思いではがし終えた、でも、なんだか元気なくしぼんだ感じで、やな予感がした。予感は的中し、次の日死んでいた。

さなぎになってからも、苦難はつづき、ちゃんと蝶になれるのは3分の2くらい、あとは、寄生蜂にやられて、さなぎの中がすかすかになってしまう。

たくさん、幼虫を飼ってわかったのだが、幼虫にも性格があるってこと、気が強いのは、まだ触ってもいないのに、そばに来ただけで、オレンジ色の角を出してくさい匂いをまき散らす。気が弱いのは指でつんつんしても、いやいやってするだけでなかなか角は出さない。でもそういう気が弱いのは、いつも食べてるところを強いやつに占領されてどんどん、固い葉っぱの方に追いやられるから同じ時期に生まれても体が大きくならないうちに脱皮しなきゃならない。

だから、ときどきそういう気の弱いのをいい場所に移動させてやるのだが、折角、依怙贔屓してやってんのに、気が付くと、強いのにおいだされている。

うちで蝶になった子は気立てがいい。私が蝶の前に人差し指を出すと、ちょこんと止まるのだ。かわいいったらありゃしない。そうやって、羽に触れずにかごから出してやり、外の世界へ送り出した。

でも、もう一緒にそれを楽しむ子どもはいないんだなあ。ちょっとさみしいな。

ごぼうが消費しきれず、野菜室に3袋もたまってしまい、なんとかせにゃ、ということで、1袋は、鶏牛蒡ごはんの素をつくる。

鳥もも肉3枚分を皮と余計な脂肪を取り、1センチ角に切り、ごぼう一袋(生活クラブのごぼうは30センチくらいのが6本くらい入ってる)をささがきに。

このささがきを丁寧にすると、ごはんになじんで食感がよくなる。あと人参もマッチ棒くらいの千切りに。たけのこや、人参も入れたかったがなかったから、これでおわり。

生姜ひとかけをみじん切りにして、ごま油で炒めたら、鶏肉、ごぼう、人参の順にいためてしんなりしたら、しょうゆ、砂糖、みりん、酒で炒め煮にする。これを炊き立てのご飯に混ぜて、できあがり。

家ではいつも炊き込みごはんにはしないで、こうやって、具だけ煮て、白いご飯に混ぜるやり方。こうすると、白いご飯が食べたい人は両方食べれられる。

具はたくさん作っておいて、余った分は小分けにして冷凍にしておく。

この鶏牛蒡の具は、卵でとじてどんぶりにもできるし、卵焼きの中に入れて焼くと切り口のきれいな、お弁当のおかずにもなる。

まだ、二袋あるので、今度は「ごぼうパンに。

ごぼうをゆでて、ミキサーにかけて、パンに練りこんで焼いた。

Pa0_0000

ぶこつな岩石みたいなパンだけど、スライスして、トーストして、オルチョと粟国の塩をパラリとかけて、食べると、ごぼうの香りがなんともいえないおいしさ。

このかたちにしたのは「バインミー」をつくりたかったから。

「バインミー」はなかしましほさんの「ごはんですよ」くり返し作るわたしの定番レシピ集、文藝春秋刊、にでてくる、ベトナムのサンドイッチ。

ずっと、前から食べてみたいなあ、と思っていたら、先日の、川越の児童文学講座の時、早めに行って、ネットでチェックしておいた「ブレッドマン」というおいしそうなパン屋さんに行ったら、ちょうど売ってた。

そのとき、エビのバインミーと豚肉のバインミーを買ったんだけど、両方ともすごく、おいしくて、想像通りだった。

なかしまさんの本では、フランスパンのバゲットを使うんだけど、それだと、食べるとき、うまく噛み千切れない。ここのパンは、ちゃんと歯ごたえもあるパンだけど、具とのなじみもよくうまくかみ切れるのだ。

それで、このごぼうパンで、バインミーを作ったら、きっとおいしいかも、と思った。ちょうど良い歯ごたえのパンだから。

明日の朝ごはんにしよう。

ちなみに、バインミーは大根とにんじんのベトナム風なます、を一緒にはさむのが特徴。このナンプラーを使ったなますは、さっぱりしていて、焼肉や、から揚げなどのつけあわせにもよく、作っておくと便利。

で、ほんとは、焼き豚を挟むんだけど、ブレッドマンのは、しゃぶしゃぶにするようなブタの薄切り肉をナンブラー入れた焼き肉のたれかなんかで炒めたのがはさんであった。これはこれで、おいしかったし、焼き豚作るのが大変な時はいいかも。

ああ、でもまだあと一袋あるなあ、これは明日、根菜の煮ものに使おうかな。

でも、このごろ急に、レンコンが高くなった。レンコン好きの我が家は非常にこまる。頼みの綱の、生活クラブにも出てなかった。もう旬じゃないってことか。

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