ぶなの木文庫

2011年01月

今朝は、夫が仕事で5時に家を出るというので日曜日だけど、私も早起き。

早起きは三文の徳というけれど、今朝のベランダからの眺めは、本当にきれいだった。

6階のうちのベランダから見える景色は、折り重なるように住宅で埋め尽くされている家々の向こうに丹沢の山波、そのうしろにくっきりとたたずむ大きな富士山。

そのただの住宅地がまるで南イタリアの白い家並みのように、白い壁がくっきりと輝いていてとても美しかった。なんていうのか、空気が澄んでいるので、すべての色からくすみが消えてクリアになった感じ。

でも、さっき見たら、元のただの住宅地だった。あれは、冬の朝の魔法?

寒くても、冬は景色がきれいになるから大好き。

うちの家族は富士山と夕焼けがきれいだと、最初にきれいを発見した人が家にいるみんなに教える。すると、何をしていても、中断してみんなベランダに出て、しばし眺める。そんな家族です。

今朝は、小学校の読み聞かせと、中学校の読み聞かせのはしごだった。

朝、8時25分から40分まで小学校、50分から中学校、学校は道路はさんでの隣合わせだからよかったものの、ふうー大変。私が読んだのは6年生、絵本「ありがたいこってす!」と日本昔話百選から「尻尾の釣り」。おばかな私は、ずっとこの「尻尾」というのを「しりお」と読んでいたのでした。仲間と選んでいる時そのことが発覚!赤っ恥をかいたのでした。

中学では今日は1年生、やぎと少年から「やぎのズラテー」と百選から「尻尾の釣り」を読みました。

前回、2年生にトルコの昔話から「999まいの金貨」を読んだのだけれど、笑い話なのに、シーンとして声一つ聞こえず、無反応でほんんとにやりずらかった。

でも、今日は1年生、やはりまだ無邪気さが残っているのか、やわらかい雰囲気、はじめに「ハヌカ」の意味に軽くふれて読み始めた。山羊のお乳、っていうところで反応するかなと思ったけれど、真面目に聞いてくれた。少し長い話だったのだけれど、真剣に聞いてくれていて、嬉しかった。風土や文化が違っても人の心のあり様は変わらない、そのことを実感として感じてくれればいいのだが。これも学校図書館に無いので、買ってもらうよう担当の先生にお願いした。

次の、「尻尾の釣り」はまず、日本昔話百選の紹介から、「この本は一見無愛想な顔してるけど、おもしろい昔話が100個もはいって、お得ですよ。一家に一冊です。うちの二人の息子が3歳と5歳の時に買って、夜寝る前に読んであげていました。一日に1つ読んであげれば、100日間もつと思ったけど、ひとつ読むと、「もひとつ!」、また読むと「もひとつ!」というので一日に3つ読んであげたので100日持たなかったのよ。それから同じ話を何回もせがまれました。何回聞いても飽きない、とびきりの話ばかり入ってるのよ。さて、その中から今日は『尻尾の釣り』を読みましょう」と話してから、読みました。

狐が「せんどこさのぐえーんぐえーんぐえーん」というところでくすくす笑う声があちこちからしてきて、「おわり。」というとすかさず、「もいっかい」と後ろのほうの男の子が大きな声で声をかけてくれました。嬉しかったねえ、思わずアンコールに応えようとしてしまいました。

早速、「日本昔話百選」も購入していただくようお願いしました。

図書室は、Mさんの素敵なレイアウト&アイデアで。、素敵になってきました。あとは中身。

どこの中学もそうなんだけど、どうしても業者のいいなり、で、新刊本ばかり多くなり、定番のこれだけは中学時代にぜひ読んでほしい、という本があまりないのです。それがとても残念で、少しづつでも、買ってほしい本をアピールしていこうと思います。

このページのトップヘ