ぶなの木文庫

岩波少年文庫が60周年ということで、新刊が出た。

「ふくろ小路一番地」イーヴ・ガーネット作、「おもしろ荘の子どもたち」リンドグレーン作

「八月の暑さのなかで」金原瑞人編訳、「ガラガラヘビの味」アメリカ子ども詩集アーサー・ビナード/木坂涼 編訳

の4冊購入、帯についている応募券を3枚送ると「ちいさいおうち」のブックカバーか「長くつ下のピッピ」のペットボトルホルダーがもらえるのだ。私はブックカバーがほしいのだ。

あたるといいな。

で、「ガラガラヘビの味」は子どもに向けの詩集のいいのがなかなかないので、楽しみにしていた。エミリー・ディキンスン、ホイットマン、エマソンみたいな古典から、ジャック・プレラッキーという現代を生きる詩人までアメリカの詩人の詩の中から編まれたアンソロジー。

ジャック・プレラッキーの「ホットケーキ・コレクター」が面白かった。きっと子どもは好きだろう。長男に読んであげたら、「ホットケーキ食べたくなった」と言っていた。シェル・シルバースタインの「病気」もいい。最後の一行が唖然って感じできいていた。

同じような子ども向けの詩集ではイギリスの子ども詩集「木はえらい」があるが、これは

高学年に本当に人気がある。担任の先生が気に入って、自費で購入してくれて、クラスで読んでくれたこともあった。

物語もだけれど、詩をもっと子どもに読んであげたい。心が感じる喜びや、悲しみや怒りや、虚しさ、それら全部ぴったりの言葉で表現できたら、すべてが美しく愛おしいものになるだろうから。

最近、また、「詩をよむ若き人々のために」C.D.ルイース著 筑摩書房 を読み返している。

1年生は「ピーターのいす」「おさるのぼうしうり」「ガンピーさんのふなあそび」「ミミズのふしぎ」

2年生は「かにむかし」

3年生は「山いっぱいのきんか」「月 人 石」

4年生「ほんとにほんとにほしいもの」「お月さまの話」

5年生は「ウェン王子とトラ」「木はいいなあ」

6年生は「ゼラルダと人喰い鬼」「クマよ」「森はオペラ」

私は4の1で「ほんとにほんとにほしいもの」「お月さまの話」を読んだ。

先月にべラ・B・ウィリアムスの「かあさんのいす」あかね書房、を読んでいるので、その続きですよ、と言ってから読んだ。

「わたし」の誕生日に大きな瓶でためたお金で誕生日プレゼントを買ってくれるというので、お買い物に行くのだけれど、欲しいと思ったものを買おうとして、いざお金を払うという時になって、「これがほんとにほんとにほしいもの」かしら?と疑問がわいて、やはりやめるということが続いた時、子どもたちは「わたし」の迷う気持ちがわかるのか、シーンとして次はどうなる!という感じで聞いていた。

最後に「わたし」がほんとに欲しいものに巡り合えた時、教室の空気が緩んだ気がした。

これにはまだ続きがあって「うたいましょう、おどりましょう」という絵本があり、こちらもとてもよい話です。

次の「お月さまの話」は「おはなしのろうそく25」に入っているお話で、これは朗読、でも4の2では読めなかったそう、予定表もちゃんと事前に渡しているし、時間もまだ残っていたのに、読もうとしたら、担任の先生に「今日はこれだけにして下さい」と言われたそう。私だったら「まだ時間内ですよ」って読んでしまうんだけれど。

この先生は先月も子どもに言っておくのを忘れて、大幅に開始時間が遅れたのだった。しかもこの先生、図書担当の先生なんですよ。何でなの?わけわからん。もう一回、こんなことがあったら、言おうかな。

そして、今日は「読書活動推進委員」の先生と図書館の人が見学&私たちの話を聞きにいらした。

読み聞かせ終了後、図書室で残れる方だけ残っていただいて、副校長、図書担当の先生2名でお話を伺った。30分ほどだったが、現状を聞いていただいた(ほとんど愚痴)が、これがどれだけ実現に向けて、反映されるのかちょっと疑問。でもそんなこと言ったら身も蓋もないので、1ミリでも子どもたちの図書環境が良くなるようにしなくちゃね。

友達にも、子どもにも、勧められたけれど、三日坊主になりそうで、なかなか決心がつかなかったのですが、ともかく、やってみなければ始まらない!ということで、ぶなの木ブログスタートです。

本の話、特に「子どもの本」、それから食べ物の話、自然の話、日々の生活で感じたこと、などを記録しておこうと思います。

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